自己紹介・文六

文六(ふみろく)と申します。金属工芸をはじめて5年になります。


愛知県出身。奈良と仏像好きが高じて、ここしか入りたくない、と我儘ぶっこき、奈良大学文化財学科入学。
楽しい四年間はあっというまに終了。
学科の関係で寺社を見学をした際、仏や堂内を荘厳する金具飾りの美しさに衝撃を受ける
特に 法隆寺の救世観音の腕輪に釘付けとなる
欲しい!!と思うが何処にも売っておらず
次第に自分で作りたいと思うようになり 、錺金具職人になる事を希望する
 
しかし京都等であたってみたが、こんなどこの馬の骨だかわからない怪しい人物ですので全く相手にしてもらえず。
しかも好きなことしかやってなかったので、当然のごとく企業系の就職活動は惨敗
しょうがないので愛知に帰郷。
仏と奈良のホームページが作りたくなったので、フリーターしながらWEBデザインをちょっと学ぶ。
何処でもいいから雇ってくれるところでいいと、WEB系らしき会社?に就職するが、なんだか大変なところで悲惨な目にあうが、その代わりその会社にもかなり迷惑をかける。退職。
社会に出ると迷惑をかける人間だとわかったのでフリーでできる仕事を模索。
やっぱり職人だ!再度思い立つ。
灯台元暗しとはいうもので、地元には三河仏壇の伝統工芸組合があり、連絡をしてみたら係のおじさんがとても親切な方で錺金具の職人さんを紹介してくださる。
職人だから頑固だろうな・・。と井戸水でも被ったりするのじゃないかとビクつきながら訪問すると、大変気さくな方であった。村井さんとおっしゃる。忙しい方であるのにもかかわらず善意で指導を受けさせていただいている。
しかも頭が柔らかい方なので、マニアックなデザインな物も受け容れてくださるので、ようやく私は幸運な事に好きなものが作れる事になった。
雑貨屋でアルバイトをしながら二年強がたち、見れる感じのものができるようになったので、販売に試みる。
三十路をこの地でただ待つのも不毛であるのでこの機に念願の奈良移住を強行す。
半年くらい、契約社員で工場で働く、液晶パネルの検査とかする 奈良に何しに来たんだろうと薄らぼんやりする
そんな喜びも悲しみも無い日々に、突如光明が差す、もちいどの夢キューブに出店することとなる。
当初、本当に大丈夫か?世の中舐めてるの?というの感じの店だったが
お客様が非常に優しかったので、どうにかやっていく事が出来た。 
しかし 幸せな3年間はあっというまに終了。
3年契約だったので、この後出て行かなければならないわけだが
こんなささやかな店舗、一体他のどこで維持できるのだろう
閉店か・・いまさらまっとうな勤め人になれるわけでもなし 流しの職人になるしかないのか
となっていたところ  幸運なことに 奈良市の奈良町にて新設したならまち工房Uに出店できることとなる

 


そういうわけで 非常に幸運でした ありえないほどに・・
もしや一生分の運を使い果たしたかもしれませんが
どうにかこうにか手に入れた 念願の契約期間無しの店舗です
テコでも手放すつもりはありませんので 根性・・で頑張って生きたいと思います