低所得戦隊デフレンジャー5 第八話 無くすものなど何も無い俺たちの反撃!


前回までのあらすじ
デフレンジャーピンクはモテモテだった・・
何もかも失ったリーダーの心の傷に液体ムヒを塗りこめるような
無慈悲なジョニーの口撃
しかし それでもリーダーは立ち上がった!
考えても仕方が無い事など考えるのを辞めてしまえ

「今までよくも虐めてくれたな!もう俺たちに何を言っても効かないぜ!
 愛だの友情だのどうでもいいぜ!俺たちは俺たちの明日の為に稼ぐ!
 共通の悲しみを抱えた俺たちのチームワークは固いぜ!」
「このやり場の無い怒りと悲しみ!お前等にぶつける!」
「必ずお前等を倒す!そして売り飛ばす!ヤフオクと肉屋どっちがいい?! 選ばしてやるよ!」

「ひいい怖いよ!肉屋はイヤ、ヤ・ヤフオクでお願いします・・あの、ひどい八つ当たりですけど」

「そうだそうだ!この方は全身白身ばかりのブタバラ肉がいいところだ!肉屋に売ったって大した金にはならんぞ!」
(ジョニーは私を助けようとして言ってるのか?それともただの侮辱か?自分、なめられてるの?)

「ハハハ!品質チェックは後でしてやる!くらえ!デフレスパイラルビーム!」
ズキュウウウン!

「え! ま 待てっ!」


ドッカーン


「うわっ!!なんだようもうっ..危なかった〜」

 

「ひいっ 避けられたっ!うわああああ〜!!」

「うわあああ!!!なんだよもう!
おっさん!ふざけんな!外してんじゃねーよ!この
ボケナスっ!」

「このクソオヤジ!このボケ!土に還りやがれ!
息するな!お前にやる酸素がもったいないわボケっ!」

「うわああ 僕はなんて取り返しのつかない事を〜
 ごめんなさい〜ヒイイ」


「ちょっとちょっと! 何?一発外したくらいでそんなに責めんでもいいじゃん、
さっき 俺たちの結束力は固いとか言ってたのにこの顛末?何?」


「ビームはな・・一発10万円すんだよ・・」

「はあ?え もしかして・・」

「そうだよ、俺たちの自腹なんだよ!く・・畜生!倒さなかったら
俺たちマイナスじゃないか!だから大切に使えっていったのに・・
このボケオヤジがっ!」

「ほんと、ひどい待遇だな」


「ふ〜んそうなん?二十年前に戦った奴等はそういうのボコボコ打ってきたのにな、
あの時は会社もちだったんだろうなあ 
で(勝ったらハワイに連れてってもらえるマンモスウレピー)とかいってヤッホルンルンしてたぞ」

「こ・・こら!しっ 余計な事いうなよ かわいそうだろ」


「く・・二十年前といえば バブレンジャーか・・そんないい思いをしてたのか畜生っ!」
バブル景気(バブルけいき)とは日本の経済史上で1980年代後半〜1990年代初頭にかけて
みられた好景気である 当時のクイズ番組は芸能人でも、なんでもない素人にも1000万とか
4WDとかホイホイあげてた・・よっぽどスポンサーは儲かってたんだろうなあ・・いまじゃ携帯待ち受け画面とかなのに・・
もちろん新卒採用は売り市場で、
信じられない事に企業は、「わが社を選んでくれたら
車プレゼントするよ!とかハワイ旅行プレゼントするよ!」とかやってたらしい
採用取消でゴメン・・お金あげるから許して・・な現在からでは考えられないことである でも
採用された事すらない私からしたら 採用された事があるだけでもマシやんお金もらえるし
って思いますけどね


「畜生。このやり場の無い怒り・・嫉妬・・妬み!お前等にぶつける!!」

「結局八つ当たりかよ!」

憤りを力に変え、デフレンジャーはパワーアップだ!
キモ提督ピンチ!

低所得戦隊デフレンジャー5 第九話  憎しみの生み出すエネルギーは異常だぜ!

あらすじ
なんだかんだでこの世の憎しみをキモ達にぶつける事にしてみた
不憫なソルジャー やっと反撃はじまるか?

「ビームとかもったいないから白兵戦でいくぜ!」

「おお!とっととやっちまおうよデフレンジャー海老茶!
のんびりしてたらバスなくなるし」
奈良の公共バス
ちょっと辺鄙なところでしたら17時代が最終だったりする
そうでなくとも一時間に一本とかですから観光の際は事前に
発車時刻は要チェックです 帰れなくなるよ!歩いて下山とか
リアルにあるよ!


「そんなところでケチんなよ!!ってゆうか・・!
 え?!お前、海老茶なの?レッドじゃないの?そういえばお前もからし色だし・・なんでそんな微妙なん??」


「く・・レッドとか赤とかスカーレットとかめぼしい色は、前のデフレンジャーレッドがクビになった腹いせに全部買い占めて行きやがったんだ!
御陰で俺ら使えなくなってこんなビミョウな色にっ!」

商標登録
商標とは商品やサービスにつけるマークです 
特許庁に申請して受理されれば他人は使う事が出来なくなるのですが
出願するだけで6万円以上し、登録時に8万円以上いたします 高っ
商標の権利云々で世の中ちょくちょくもめてます  ひよ子 のまねこ とか新加勢大周とか(これは違うか?)

「ぐあっ・・嫌がらせにいくら金かけてるんだ!なんでそこまで!
ほの暗い情熱が恐いよ!・・あれ?なんでデフレンジャーピンクだけ
そのままなのか・・       あっ!ごめん・・」

「ああ、もういいさ・・今までなんでなんだろうな〜と思ってたんだけど
やっとわかったよ ピンクはモテモテだな あはは」

「いいのさ・・もう考えてもどうしようも無い事は!じゃ、もういいかげんいくぜ!」


「え!マジ ちょ・・てゆうか変身とかしないの?なんでそんな軽装なの?」

「フン ミサイルが当りゃあ何着てても顛末は一緒だっつうの!」


「そんな捨て鉢な!そりゃあそうだろうけどさ もっと自分を大切にしろよ
 Tシャツはないだろ!」

「く・・変身スーツはなあ・・前のデフレンジャーレッドが
 クビになった腹いせに・・徹夜してゴスロリ風にアレンジしていきやがったんだ・・まつり縫いまでして
見事な仕上がりだったぜ ちくしょう!ビジュアル系バンド思い出しちまったぜ 懐かしいぜ!
しかし三十路近くであれを着るのは、いかんせんキツイものがあるだろう?
経費がないから新調できないし!もういいよTシャツで!」



「確かに三十路近くでそれはしょっぱいかなあ・・またそいつかよ!なんて凄まじく手間隙かけた嫌がらせを・・!
なんて陰湿な・・ほんとどうしようもなく性格悪いな!なんでそんなヤツが戦隊に入ってたんだよ!」
ゴスロリとは
ゴシック&ロリータの略称 ゴシック(死とか悪魔チックな雰囲気なもの)とロリイタ(可憐な古典的少女趣味なもの)
という相反するものを強引にくっつけ昇華させた日本独自のファッションスタイル 
黒レザー 十字架 鎖 手錠 フリル レース 日傘 ぬいぐるみ等使用 80年代ごろから一定数存在し続けている 
彼女らは(男もいる)世の通俗的なファッションなどどこ行く風で堂堂と厚底ブーツで街を闊歩している(奈良ではあまり見ない)
とても目立つ、だが動じない 
MANA様というナゾの男?を崇拝している人が多い
手の込んだ服なのでけっこう高く、手作りしている方も多い、偉いなあレースとかギャザーとか難しいのに・・
 なかなかかっこいい生き様だと思うのですが30手前になると急に恥ずかしくなるのか普通に戻ってしまう 貫けよ!・・ 

「それだけじゃないぜ!レッドのやつ、これまたクビになった腹いせに
 デフレンジャーの出動用のバイクをふた昔前の族車に改造して行きやがったんだ!
旗の字まで刺繍して!ちくしょう、すげえ出来栄えだったぜ!」



「うわあ・・それも三十路近くじゃ屈辱モノだな
だからバスで来てたのか・・駅近じゃなくてゴメン 気が利かなくてゴメン
もうそいつの最悪さを形容するにふさわしい言葉がみつから無いのだが・・何気に技能高いなそいつ・・
頑張り屋さんだし、何故その才能をいい方向に持っていけなかったんだろう 残念だなあ」 

「俺たちの悲哀を理解してところで申し訳ないがそろそろ倒すぜ!
バスの最終が出て徒歩で帰るのは御免だ!だからくらえ!
国民年金未納キック!」
国民年金未納
生きてるだけで丸儲け・・というフレーズは誰がいったものだったろうか
嘘つきめ!実際はそれどころでなく 20歳から60歳までの国民は何もしなくても生きてるだけで
国民年金を毎月約14000円払わなければいけないのです (厚生年金の場合額が異なります ※値上げしたかも)
苦しい人は払えなくなるわけで・・あと、なんだか国家に対する不信感か
それともただ単に払いたくないだけなのか、意図的に払わないひとも沢山いるわけで 
なんと25歳から29歳の人の未納率は40パーセント越え!!
(厚生年金の人は入ってないです)ずるいぞ!払え!払わない人が居ると一人当たりの金額負担が増えるぞ!
あともし不慮の事故で身体障害者になったとき悲惨だぞ

「わああ!待て!これを見ろ激痛ビームだぞ!う・・撃つぞ!」

 

「そんなもの見えねえよ!」
バキイ

「あうっ!」

「ひぎぃ・・・
 く・・なんで向かってこれるんだ!激痛ビームだぞ!
 めっっちゃ痛いんだぞ!恐くないのか?」


「へっ!虐げられてきた俺たちはな、そんなもの恐くないぜ!
 お前等なんかより俺たちの老後のほうがよっぽど恐わ!アハハハ!」


「ふふふ・・デフレンジャーの弱点発見!」

ゴスロリ服みたいなのと族車みたいなものを描くのに
てこずってしまいました
次回なんだかとっても嫌な予感が・・!


低所得戦隊デフレンジャー5 第10話 俺たちの未来予想図は・・

デフレンジャーを描くようになってから一週間がなんだか早いです
友人から「あの鹿をだまらせろ」と言われましたが
ジョニーはまだまだ だまりません
ちなみに鹿じゃないすよ シカ星人です
そしてキモ提督はせんとくんじゃないですよ
体脂肪率32ウエスト85センチのコブトリ星人です
今回は怖ろしい話です

あらすじ
キモ提督のいろんな疑問も
解けたところでデフレンジャー海老茶のキックを食らった!
前のリーダーは最悪だとわかったところで
キモ提督大ピンチ こんな田舎で負けちゃうの?
しかし ジョニーはデフレンジャーの弱点がわかったと
不敵な笑みを浮かべる(いつも同じ顔だけど)


「ふふふ この極悪大魔王め!次は貴様だ!」

「へっ いい気になるなよ貧民 お前等の弱点など既にお見通しだ
 脱水症状起こすまで泣かせてやるぞ ハンカチ用意しとけ」


「貴様の外道な口撃などもう通用しないと言っただろう」

「ふふふ・・これから私が口撃するのは貴様等の未来だ!
 考えてもどうしようも無い事だなんていわせないぞ 考えやがれ!」

「み・・未来だとお!?」

「・・・お前等はな 今はかろうじて若いといえるからなんとか
 見ていられるがな、そのうち金の無い若者から、金の無いおっさん
 になるんだよ!」

「うっ!俺が・・金のないおっさん・・」

「金のないおっさんなど、どんな女にも見向きもされないぞ
超絶にモテん!彼女などできるわけが無い 結婚なんて絶対無理だね
 そう 貴様達は金の無い孤独なおっさんになる!
 そう生涯貧乏孤独!」

「う・・うう嫌だ!寂しいよお!」

「そんな・・いるよ きっと付き合ってくれる女の人いるよ
 ほら 日本語がよくわかってない外国人とか!」

「ビミョウに貴方も失礼ですね・・しかしそんな彼女らも
 やがて日本語がわかるようになり お前等を捨てる!!
アナタ シャチョーサンジャナカッタ とか言ってな!」

「ううう やっぱり俺ら生涯貧乏孤独かよ!こんな陰惨な漢字の羅列は
 嫌だよ・・」

「そんな・・そうだ! 転職して正社員になったらきっとモテるよ!
結婚できるよ!楽しい家庭を築けるよ!」

「ハッ!なにそれ進研ゼミのDMの漫画かよ
 そもそも正社員になるっていうのが出来ないからこんなところで
 メソメソしてるんだよ」
進研ゼミのDMの漫画
中高生のいる家庭に届く進研ゼミの勧誘の漫画
内容は、さえない主人公が進研ゼミをはじめたら成績がめちゃくちゃ上がり
性格が明るくなり 、何故だか部活でも大活躍とかしたりして
そんなこんなで憧れの先輩とかに告白され 目標の学校に進学できて、
素敵なスクールライフはまだまだ続くよ!とかいうアメリカンドリーム的内容
 毎回シチュエーションが違うのが送られてくるが大筋の流れはいつもこんな感じ 今でもあるのだろうか・・?
 

「そうだよ・・なれるもんならなってるぜ
どうして好き好んでこんな境遇・・
でも今更こんな人物
 どこが正社員で雇ってくれるというんだ!
 俺はしみったれた人生を送るのか・・ううう」


「そんな・・・そうだきっといいことがあるよ!
 ほら 宝くじ当たるとか!」

「ハッ 万策尽きて他力本願ですか!
そんなのありうるわけがないでしょう そんな運がコイツにあれば今ここで
 ヘンな宇宙人に泣かされてるわけないし
 コイツの場合 宝くじが当たるより 車にひき逃げされたりとか
 (誰でもよかったカッとなってやった)とかいう理由で知らない
 ヤツに刺されたりする確立のほうが高いんじゃないの?」

「うう そうだよ あんたの言うとおりだよ 俺にはそんな運なんてないさ
 絶対知らないやつに刺されちゃうとかそっち方面のが現実的だよ
 ほんと あんたのいう事はもっともだよ 正しいよ!」


「そうそう わかってきたな 私の言う事は正しいんだよ
 だから聞けよ 生涯貧乏孤独のおじさんの話のつづきを!」

「うう・・もう もうやめてください 堪忍してください・・」

「あっはは!やめるわけないじゃん 
 貧乏孤独なおっさんはな、次第に友人らと連絡をとらなくなってくる
 相手はまっとうな家庭をもっている・・世界が違いすぎて
 空しいやら哀しいやらで内に篭る!
 そして友人達もおっさんのことなんて忘れる!
 月日が経つにつれてに年賀状は店のDMばかりになってくるね 
 おっさん宇宙に一人きり
 公園でハトに話しかけるのが唯一の心の慰め
 そして不毛で孤独な時は過ぎ おっさんは
 近所の子供等から はとじじい と呼ばれるようになる!
 あんな風にはなりたくないね とか言われる! 」

「うわああ!!もう もうやめてくれ!心が死ぬうう!!」




「で、はとじじいはな 年で働けなくなって来るんだが、年金だけでは
 生活はままならず、生活保護を申請しにいくわけなんだが
 その時代はそんな奴等がいっぱいいて全部に支給できるはずも無く
 めちゃくちゃ審査が厳しくなっていて
 ああ70歳なら働けますね とか言われて門前払い!」

「ああああ〜聞こえない聞こえない・・」

「ちょっと!なんかヤバイ感じになってきたぞ やめてあげて!」


「さて そろそろクライマックスだ 
 はとじじいは、そんなわけで困窮し、病気になるが病院にも行けず・・
 やがて衰弱し、誰にも見取られず自室で息絶える!!
 三ヵ月後 家賃を請求しに来た大家によって発見され
 無縁仏として葬られる!はとじじい永劫の孤独
 そして・・はとじじいとはお前等だ!!」
 

「・・・・・」

「わあああ死んだ! ジョニー・・おまえってやつは・・
 鬼!悪魔!ドルゲ!」


「ふははは!効いた効いた完膚なきまでに打ちのめされたな 
 もう二度とたちあがれまい」

「・・・」


「は???! 何で?なんで立ち上がれるのお前?!」

心に致命傷を負ったはずなのに
何故立ち上がれるんだデフレンジャー?

続く