低所得戦隊デフレンジャー5 第十一話 俺たちは貝になりたい

 

あらすじ
冷酷デーモンのジョニーに自らの怖ろしい将来を
予言されてしまい もう完膚なきまでに叩きのめされた
デフレンジャー・・ しかしどういうわけか幽鬼のように立ち上がった!!なにゆえ?

「もう家に帰りたい・・だからさっさと倒す・・」

「え・・やだ様子がヘン! なんか恐い く・・くるなああ!
 コレを見よ!もしかしたら死んでしまうかもしれないビームだぞっ!」

「へ 見えねえよ!くらえ、
 定額給付金あるのか無いのかはっきりしろキック!」
ボコン!
「ぎゃうん」


定額給付金
2009年2月29日現在 結局どうなるのかわかってないです
個人的には欲しい




「ちょ・・!なんで向かってこれるんだよ!当たったら死んじゃうかも
しれないビームだぞ!恐いぞっ!危ないぞ!」




「なんかなあ・・俺・・長生きなんてしたくないってゆうか
 早く人生終わりたいって気分になってきた・・」

「な!ななな何言ってるのお前っ正気か?
 ぬちどうたからって言うだろう?そんな悲しいこと言うなよ!!」



「この先、辛く惨めなだけで、何の喜びも見出せない俺の今後の人生に
 何か意味があるのだろうか、こんな世界に生きていたくない
 私は貝になりたい・・
 こんど生まれ変わるならば人間になど生まれたくありません
 どうしても生まれかわらなければならないのなら、私は貝になりたい
 職の心配もしなくていい、家賃の心配もない
 老後もなにもない 無職でも子孫増やせる
 私は貝になりたい・・」

「ああああ!なんだっ?なんなんだこの世界は!?
 これほどまでに若者が絶望しきってしまうこの世界はなんなんだよっ!
 おかしいよっ!狂っている!」

「ふふふ・・そうさ この世界は澱み、、腐っている!!」

「え?デフレンジャーブラック・・じゃなくて
 限りなく黒に近い灰色だっけ?なんかお前、顔変わった?
 なんか誰か似ているような・・」


「ここはな、底辺に生きる人間が這い上がる事の出来ない世界だ!
 底辺でもがく奴等を資本主義のブタめらが高みの見物で、
 自らの利権を守るべくせせら笑いながら蹴落とす!
 ドンペリ片手で葉巻吸いながらな!
 そんな腐った構造でがんじがらめの世界なのさ!」


「ひいいい そうなの? ここはそんな怖ろしい世界なの!」



「人間というものは実に愚かな生き物なのだ 
文明が始まってから数千年たつというのに
仏陀にキリストに孔子にマホメット・・はるか昔から平等だの
正義だの平和だの説いているというのに、太古の昔から現代に
至るまで懲りずにドンパチしたり 札束で顔叩いたり叩かれたり
クラスメイトにブタゴリラとかひどい仇名つけたり
全く学ばない進歩しない!クズだ!そんな鼻持ちなら無い
クズが自分等が一番賢いと勘違いして支配してる気になってる星なんだ
ここは!」

「へーお前もけっこう言うじゃん」

「ああ、ほんと この世界どうしようもないわ・・もう知らん」

「そうさ、この世界の狂いはどうにもならないのだ!平和だの平等だの
 実現不可能なのだということは歴史が証明済みだ!理不尽まかりとおる
 こんな腐った世界もう滅びてもよいのではないか?いや滅びよ!
 万人が等しくなるには死ぬしかない!皆死んでしまえ!フハハ
 あ、私とピンクだけは生き残っても良いのだ!
 そしてお花畑でキャッキャウフフだ羨ましいだろ フハハハ〜」



「ひいいいいい 恐いよヤバイよ!この人」


「お前けっこうキてるなあ 急に輝きだしたな」


「伊達に黒担当なわけじゃないさ!アハアハ!
 なあなあ お前等 こんな腐れた星に何しに来たわけ?
 言っとくけど、そろそろ資源も底を尽きはじめているぞ
 海も大気も薄汚いぞ!おまけに今は100年に一度の不景気
 とかで人間は手負いの獣のようにギラギラしてるのだ!
 そんな人がゴミのように増えてるばかりの
 こんな星になんの利用価値があるのだ!?」


「え・・・」(どうしよう・・本当に何しに来たんだ)


「そうだな、地球人を他所の星へ労働力として派遣する!
 そして中間マージンをいただくのさ 3割ほど搾取する」

「お前!瞬時にそんな悪どいことを・・奴隷貿易みたいじゃないか!外道!」

「え・・それって派遣と変わらないっていうか むしろ優しいな 3割って・・」

「え?そうなの?優しいの? じゃあ寮は無料
 オール電化の3LDK、ペット可 
 完全週休四日 交通費全額支給 医療費は無料
 もちろん厚生年金もついてるし 産休育休付き
 これでどうだ?

 まあ うちの星じゃフツウなんだけどな 」


「まじで!なにそれ!夢のようだ!」


「素晴らしいではないか!!
是非地球を支配してくれたまえよ!」


「え?え?そんなにいいの?」


「そんなに食いつくとは、お前等よっぽど虐げられてたんだなあ」


事態は急展開!
デフレンジャー、異性人の支配に大賛成!?
次回降伏・・幸福か?

低所得戦隊デフレンジャー5 第12話 あばよ!地球
あらすじ
デフレンジャー限りなく黒に近い灰色は危ないおっさんだった・・
そしてコブトリ星人の支配下は地球では考えられない高待遇だと
知ったデフレンジャーは・・


「自らの力で満足に地球ひとつもまとめられない
 君達低脳な地球人は、いっそのこと彼等コブトリ星人の
 支配下に置かれた方が幸福なのではないか?
 おとなしく彼等の命令どおり従事すれば快適な暮らし享受できるのだぞ
 願ってもない話ではないか!犬のように飼いならされ給えよ!
 まあ 私はピンクと城にでも住むけどな!たまには
 餌でも投げ与えてやるからな!まってろよ!ククク・・」

(何言ってんだこのおっさん・・後でシバく!)
「く・・・確かにいい話だが あっさり降伏してしまっていいのだろうか? 
 安楽さと引き換えに地球人の誇りとかなんかそういうモノを
 手放してよいものか・・?
 俺たちは地球を救う正義の戦士デフレンジャー・・
 彼等を倒すか降伏するか どちらが地球を救う事になるのだろうか?」

「何が地球を救うだ!バカッ
 自分自身すら救えてないくせに!」

!!!
(今の言葉ずしりと来たぜ!)

「自分も救えん奴が地球を救うとか言うな!
 今まで聞いてきたが、一体なんだ?お前等のかわいそうな境遇は?!
 こんな僻地で半袖で戦って・・派遣で工場で働いて・・
 そんだけやってお前等が今まで手にしたものはなんだ?
 これだけ会社や社会に底辺を這い蹲りながら忠義を尽くしたところで
 向こうは何かしてくれたか?ギリギリ生活できる金銭貰って
 納得してんじゃないよ!向こうはな!お前等の将来とか人生だの
 そんなもん考えてないんだよ!何かあったら切る!ただの金で動く駒
 でしかないんだ そんな会社に忠義なんか尽くすな!なにが正義だバカっ
 それよりなにより自分が大切だろ!
 やめちまえそんな会社!!」

「戦隊を辞める!?
 確かに 俺達、自らを救えてなかった・・ 
 そんな奴等が地球を救うだなんて本末転倒だったな
 しかし 俺たち、今更何をして生きていけばいいのだ!」


「もうお前等 私の星に来い!!」


「え?」

「かわいそうなお前達、皆私の星の住人となればいい!
 私の星はな、気候温暖で常春で、毎年豊作で食料自給率100%
 食料は安いっていうか、そのへんに生ってるので、もいで喰ってる!
 国民性は のんびり&食いしん坊 で戦争も起こす気力もない
 輸出やなんやで国は豊かで福祉は充実 税金ってなに?
 就業時間は朝9:00から15:00まで 
 残業なにそれ?それで十分暮らせる 
 仕事の後はハンバーガー片手にベンチでごろ寝したり
 ポテチ喰いながらDSしたり お腹が空いてなくても
 夕飯は皆でモリモリ喰う! 
 で 20:00には就寝で大変健やかだっ!
 国民総 お肌ツルツルだ!」


「なにそれ・・桃源郷じゃないか・・だからそんな身体に・・」

「私達、戦いを辞めよう・・和解だ
 私達が地球を征服したらお前達を幸せの星へ連れて行ってやる
 約束する! 
 それまで待っていてくれ」

「ありがとう・・やっと楽になれる・・
 こんな俺でもコブトリ星人にしてくれるのか」



「大丈夫!コブトリ星人になるために小太ればいいだけだよ!」


「へ〜 ・・・・そうなん 簡単だなあ」

「コブトリ星は最高の楽園さ!絶対に気に入るよ」

「あのさ お願いがあるんだ
 俺たち戦った証拠を残しておかないと会社から職務放棄とみなされて
 罰金とられるんだ・・だから写メでとりたいんだ
 ちょっと戦ってるフリをしてくれないか?」


「全く 給料出し渋るくせに取る時はしっかり取るんだな
 ひどい会社だな まあ しょうがない いいよ」

「こう?こんな感じ?」
「そうそう」・・・

「すまん!許してくれっ!」
ボコ!
(ピロリロリン)※携帯音
「ひでぶっ!!」


(え?え?今何が起こったの?私は蹴られた?なんで?)

「すまないっ!!! 皆!捕獲しろっ」

「あああああ!何これ?どういうこと?これ豚が丸焼きにさせるポーズ
 じゃん?!何で?どうして?」

「大丈夫・・肉屋じゃなくてヤフオクにするから・・・・ 
 すまない 俺来月、車検なんだよっ!」

「は?はああ?何言ってんの?」

「地球人は、数年毎にやってくる車の点検の為にまとまったお金が
 いるから大変なのぉ!!」

「な・・てゆうかお前!!いっちょまえに車持ってんのかよ!
 くそう!貧乏なフリしやがって・・裏切りられた気分だっ!」


「車っていっても、中古で軽自動車なんだから許してくれよ!
 俺の住んでるところド田舎だから車持ってなきゃ生活できないんだ
 許せ!」

「ん・・んん〜中古で軽か どうかなあ〜」


「おまけに窓は電動でウィーンって閉まるやつじゃなくて
 こう 手でグルグルするやつなんだぜ!」


「ええ?!今更手でグルグルするやつかあ なんかそれなら許すって
 気になってきたわ・・
 いやいや そうじゃなくてなんで車検なんかで裏切るんだよ! 
 私がコブトリ星人の幸せライフを約束してやるって言って
 やってるのに!こんなオイシイ話ないぞ!」


「確証の無い未来のためよりも、差し迫った生活を優先しちまうんだ!
 それが人情 人間だもの! 許せ! とりあえず今、早急に金が要るから
 お前を倒す事に決めた!許せ!」

「なにそれ!?そんな浅い考え方しかできないからお前ら浮上できないんだよ!
もっと将来を広い視点で見据えろよ!このばかっ!」

「あと、、な 言いにくいんだけど 無理
 子太りってムリ」




「は?はああ?」


「醜いのは御免こうむると言ってるのさ!」


「は?!え なにそれ?失敬ってゆうか そんくらい受け入れろよ!」


「ムリムリ、マジで無理 でそういうわけで俺たちコブトリ星人遠慮しとく 
本当に申し訳ないわ」

「え?!ちょちょっと・・私はマジで負けちゃうの
 ちょっと  ジョニー!助けてよ!」



「ははは 大丈夫ですよ キモ提督」

「ジョニー・・」

「貴方様の後任は私がしっかり引き継ぎますから!」

「!!!」

「組織のトップなんてな 捕まっても誰かが変わりにやるんだから
 不滅なんだよ!へ デフレンジャー、お前等なんだかんだといったって
 まだそんな我侭がほざけるんだからまだ余裕があるってことだな!
 しかし お前等のその我侭が自らの首を絞めてきたんだぜ

「く・・返す言葉もないぜ お前の言うとおりだ でもやっぱ
 小太りは絶対ムリだから!」

 「ま、お前等がどうなろうと知ったこっちゃないけどな
  せいぜい頑張れや 
 こんなしけた星、二度とくるかよ!アバヨ!地球」

こうして 辛くも地球の平和は守られたのであった

次回最終回!